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彼への想い(日課)

「あ、ストーカーだ」
「あ、えっと、はい、ストーカーです」

それが、私と千賀ちゃんの初めての出会いだった。


***



「あんなにストレートに言われたのは初めてだったよ」
「ごめん、私つい思ったことが口に出ちゃうんだよね…」

千賀ちゃんが困ったように頭をガシガシと掻きあげる。
そんな乱暴な仕草をしても、綺麗な千賀ちゃんは綺麗。
いいなあ、うらやましい。

「皆、思っていても言わないことだから、新鮮だった」
「あー、もうしないってば」
「あ、違うの。責めてるんじゃなくて、嬉しかったの。正直な子だなあって、遠巻きに見られているより、ずっと嬉しい」

自分で十分痛いやつだって分かってるけど、やっぱり遠巻きに見られて何か言われるのは悲しい。
だから、千賀ちゃんぐらいはっきりしてくれるのは、気持ちがいい。
千賀ちゃんがいてくれたおかげで、クラスで友達できたし、うかないですんだ。
とてもとても、嬉しい。

「千賀ちゃんがいてくれて、よかったよ」
「あんたって、本当に感情表現が直球よね………」

顔を赤くして、千賀ちゃんが笑う。
ストレートなのは千賀ちゃんの方だと思う。
笑って怒って、きらきらしている。

「あいつにも、よくやるよね。そんなにふられて、どうして諦めないの?」
「うーん」
「あ、っと、また表現が悪かったね。ごめん!」
「ああ、いいよ。普通に話して」

千賀ちゃんの、迷いのない飾りのない言葉が好き。
そのはきはきとした言葉は、とっても気持ちがいい。

「痛いよねえ。諦め悪いストーカーだよねえ。でも、私は、友ちゃんを好きでいることが楽しいから」
「ふられても?」
「ふられても。友ちゃんを想うことが楽しいから。辛いし、悲しいけどね。でも………」
「でも?」

千賀ちゃんが、不思議そうに私を見ている。
私は彼のぴんと伸びた背中を思い出して、ちょっと笑う。
いつでも思い出せる、大好きな背中。

「楽しいから諦められないんだ」

たとえ、それが叶わない想いでも。
そしてそれが、叶わない想いだからこそ。

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