カレンダー最新記事ブログ内検索リンクお薦めアクセス解析 |
GO MAD 日記日記とか雑文とかもろもろPAGE | 16 15 3 1 5 14 13 12 10 9 7 | ADMIN | WRITE 2009.09.04 Fri 10:55:00 それが俺達の日常「ねえ、あんたさ、直哉のことどう思ってるの?」
唐突にみずほがそんなことを聞いてくる。 せっかくのみずほとの二人きりの時間。 あんなやつの話はしたくない。 「………馬鹿」 「成績はあんたと小学校バスケチームとNBAレベルの差があるわよ。まあ、馬鹿だけど」 「馬鹿以外のなんでもないだろう!なんていうか存在が!」 「まあ、馬鹿よね」 みずほは小さく肩をすくめる。 だからあいつの話なんてしたくないんだ。 俺はみずほと、二人の話をしたい! デートの行き先とか! 二人の将来とか! 無理だけどさ。 みずほは俺の嫌そうな顔がわかっているだろうに、先を続ける。 まあ、みずほはそういう女だ。 俺の都合なんて理解はしても、気にすることはないだろう。 「でも、それだけなの?あんたなんでその馬鹿ほうっておかないの?」 「なんでそんなにあの馬鹿の事気にするんだよ!」 「直哉が好きだから。でどうなの?」 鬼だ。 この女は本当に鬼だ。 でも好きなんだよな。 どうしようもなく。 だから、仕方なく答える。 「あいつ、放っておいたらなにするか分からないじゃん。野放しにできねーよ」 特に何も考えずに答えた言葉に、みずほは変な顔をした。 そして大きくため息をつく。 「な、なんだよ」 「直哉は頭いいけど、ばかよね。あんたは頭悪いけど、かしこいわ」 そして、そんな事を言った。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |