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クロアチア旅行2010<4>

9/25 ヴィス島、スプリット

<1><2><3>



■ヴィス島 AM:4:00

さて、なんか軽くタイムスリップして、10時間一気に早送りされていました。
窓を開けると夜もまだ明けていない。
というかなんか風が強い。
台風のように強い。

とりあえず外に出てみようかなと階下に降りましたが、開かない。
ドアが開かない。
夜の間は施錠されてしまうようです。

仕方なく部屋に戻ってPSPを起動。ブルーローゼスをプレイ。
ゲームをしている時間と言うのは、なんとも心休まるものです。
気が付くと、外から鐘の音が。

この旅行中、この朝の訪れを鐘の音で知るっていうのがとても気持ちよかったです。
明けゆく空に、響き渡る鐘の音。
異国情緒たっぷりです。

ていうかつまりもうAM:6:00でした。
いつの間にか二時間経ってました。
本当に旅行中っていうのは時の流れが速いものです。

窓を開けるとどこからかパンの匂い。
あまり天気はよくなさそうです。

とりあえずお腹が空いたので、もっかい外に出てみようかとチャレンジ。
今度は鍵が開きました。
いつのまに開けたんだ、おじさん。


■朝の散歩

さて、私の今回の旅の目的は、民宿に泊まる、クレムシュレニテを食べる、青の洞窟を見る。
この三つがメインでした。

で、まあ、せっかく海リゾート行くなら泳いじゃおうかなあっとか。
今年海行ってないし。
去年十月半ば行った時、ヨーロッパ人泳いでたし。
昨日もヨーロッパ人泳いでたし。
てことでTシャツに短パン、サンダルをつっかけて夏使用で朝の散歩。

寒い、そりゃもう寒い。
10歩で部屋に戻って、パーカーを着る。
それでも寒い。

なんでいきなり一日でここまで気温が下がっているのか。
何かのいやがらせか。
私へ対する嫌がらせか、そうなのか。

朝7時頃にふらふらしてると、朝一のフェリーやバスを待つ人がちらほら。
店は開いてませんでした。


■朝食

全然店が開いてなくて、昨日の昼から何も食べてない私の腹は大音量でアラームを鳴らしています。
でもパンの匂いがしたしなあ、と思い匂いを辿ってふらふらしているとパン屋を発見。
パンとジュースを購入。


りんごジュースとクリームジャムパン。
クリームとジャムが一緒に入ってました。
色々なパン屋で見たので結構メジャーなパンなのか。


■青の洞窟

行きのフェリーでエリックさん(仮名、38歳、二児の父)に泳ぎたい、青の洞窟行きたい、でも天気予報で雨っぽい、と言っていたらエリックさんは言いました。
「大丈夫さ!スプリットなんて1年でほとんど雨ふらないんだ!だから大丈夫!」

嘘つき。

天気はどんどん悪化し、気温は下がり続け、雨が降り始める。
ていうか風も強くてほぼ台風。
泳ぐとかしたら日本人は馬鹿という認識をされてしまいそうなので、やめておくことにしました。

今日は無理でも、明日の朝は青の洞窟に行けるのか、とりあえずツアー会社に聞いてみる。
3社で聞いてみたのですが、明日はやっぱり無理とのこと。
明後日なら可能性はあるってことなのですが、明後日のツアーに参加していたら間違いなく飛行機に乗り遅れてしまうので泣く泣く諦めることに。
まあ、天候なら仕方ないです。

本当はヴィス島では二泊する予定だったのですが、この何もない街で雨の中のんびりしていたら私の一日はPSPで終わってしまいそうです。
ダイビングの店もしまってるし。
PSPしかやることないし。
って自分に言い訳出来る格好の機会で、一日ゲーム漬けにしてしまいそうです。
今日中にスプリットに引き上げることにしました。

ヴィス島にはヴィスの街以外にもコミザという小さな町が対岸にあります。
青の洞窟ツアーのツアーはコミザからも出ていて、そっちの方が融通も利くようですが、この台風じゃ融通も何もないので、コミザに行くのも諦める。

昨日、フェリー乗り場前の駐車場の管理をしてるっぽいおじさんに、酔ってふらふらになりながらコミザ行きのバス停どこー?って聞いたら(目の前にあった)、丁寧に夜の7時が最終だよ!みたいなことを教えてくれました。
いや時間じゃなくて場所を知りたかったんですが。
それにその日は移動するつもりなかったし。
でもおじさんの好意が嬉しくて私は笑顔でありがとう!と言いました。

そうしたら顔おぼえられていらしく、おじさんの前を通り過ぎたらコミザ行かなかったの!?って聞かれました。
今日帰ることにしたっと言ったら、今度はフェリーの時間を調べて教えてくれた。
ありがとう、おじさん。
それからも前を通るたびにおじさんは手をふってくれました。


■散歩


民宿があった裏通りと、その隣でよく遊んでいた子猫。
子猫たーん!といって遊んでいたら中に人がいて笑っていた。
いるならいるって言ってよ。


街の教会。古くてとても風情があった。


ひたすら上に上がったところで撮った高台からの景色。
どんより。
でもそれはそれで風情はある。


水がとても綺麗。泳ぎたかった泳ぎたかった泳ぎたかった。


猫と昨日行ったレストラン。ウェイターのお兄さんはイケメンでした。

雨の中、役立ったのは去年のF1で買った、レッドブルのポンチョ。
こんなの
荷物も濡れないし、かなり便利。

けれどポンチョ着る人ってあまりいないせいかものすごい奇異の目で見られました。
このデザインって、日本で言ったら「オロナミンC!」ってでかでかと書かれているのと同じだからかもしれません。。


■昼食






フェリーの時間は15時30分なので、その前にご飯。

シーフードのパスタとサラダとビール。
ビールはこれもクロアチアビールのPAN。
オジュイスコの方が好きかも。
でもうまい。

ご飯は観光案内所の横にあったレストラン。
パスタとかビザとかでした。
パスタはナポリタンとかボロネーゼとか。

店員のお姉さんに、これなあに?って聞いたら、えーっとえーっと、フィッシュ!?って疑問形で返されました。
英語が出来ない私になんて説明したらいいのか分からなかった模様。
ありがとう、お姉さん。

せっかく海辺なのでシーフードが食べたくて、シーフードのパスタを注文。
貝と魚の切り身みたいのが入ったトマトソースのパスタでした。
久々のまともな食事にとてもおいしかった。
でも半分やっぱり残してしまいました。
ハーフサイズ欲しい。
ビールの大瓶が悪いっていうのは聞きません。


■スプリットへ

青の洞窟は残念ながら駄目でしたが、中々満足したヴィス島。
半分ぐらい寝てたけど。

フェリーの時間は15時半。
ちなみにバス停のおじさんは15時50分って言っていたような。
観光案内所のお姉さんは15時半って言っていたような。
謎だったので早めに行くことにする。

途中バス停のおじさんが大きく手をふってくれました。
ありがとう、おじさん。

最後、民宿のおじさんが見つからなくて鍵返せなくて焦った。
一番下の部屋にいるよって聞いていたのですが、どうやら向かいの家だったらしい。
うろうろして探してたら出てきてくれた。
本当に自分のヒアリング機能は不良品のようです。

帰りのフェリーでは特に誰と話す訳でもなく3時間ゲームをしてのんびり過ごす。
暗いんじゃないよ。


■スプリット

スプリットも雨模様。
こりゃ完全に青の洞窟は駄目だったなあ、と思いつつ今夜の宿探し。


本日のお宿。約3000円。

こちらの一番下の部屋でした。


ヴィス島のsobeと同じぐらいですが、設備はバストイレ二室でシェア。
エアコン、テレビ、冷蔵庫なしと落ちました。
スプリット価格なのかな。
まあ、エアコン、テレビ、冷蔵庫必要ないんでいいんですが。
それに宿泊してるのが私だけだったので結局バストイレは自由に使えました。
ただたまにオーナーご家族が使ってるぽかった。

これもツアー会社でお願いしたのですが、私の英語の出来なさっプリが炸裂しました。
何度も聞き返す。
お金をここで払えって言ってるのに、立ち去ろうとする。
住所を聞かずに立ち去ろうとする。

ツアー会社のおばちゃんの駄目な子…みたいな目が痛い。
丁寧に地図を掻いてくれて、大丈夫かしらって最後まで不安そうにされました。

なんとか無事に辿りついたのですが、すでに大雨になっている。
荷物がびしょびしょ。
しかしどこが入り口か分からない。
とりあえずそれっぽいドアを叩いてみる。
その隣のドアも叩いてみる。
誰も出てこない。
半泣きになる。

ツアー会社に戻ろうかと考えると、一つの扉が開きました。
どうやらそこはドミトリー(数人で部屋をシェアする形態の宿)のようで、女の子がどうしたの?って聞いてきてくれました。
部屋の中に入れてくれて、どこを探してるの?って親切に聞いてくれます。
半泣きになりながらここ行きたいのって、同じ旅行者に聞く私。
彼女は英語が通じない私に困ったように笑いながらも地図を一緒に見てくれます。
なんて頼もしい(絶対に年下)。

彼女も首をひねっていると、そこにお兄さんが通りかかりました。
彼女が呼びとめると、どうやら彼がここのオーナーだったよう。
私が探していた玄関は彼女の部屋の隣にありました。
もっと探せよ私。

「ここに泊まるの?」

違うよっていうと残念そうにしてくれる彼女。
もう私ここでいい!って言いそうになりましたが一晩持たないだろうからやめておきました。

その後部屋に案内され、ぺらぺらと説明されるが何か分からない。
お兄さんは笑いながらまあ頑張ってって感じで去って行きました。

しかしその後すぐ戻ってきて、ノートブックを忘れなかったか?って聞かれました。
ノートブックは持ってるので何だろうと首をひねっていると、英語が通じないと分かったのかお兄さんがジェスチャーしたり、何か書こうとしてペンがなかったり、思考錯誤の5分間。

最終的に、私は何よりも大事な
旅の指さし会話帳 (73) クロアチア
をツアー会社に置いてきたと分かりました。
ごめんなさい、長束恭行さん!

お兄さんは最後に、ツアー会社のクローズ時間をみぶりてぶりで教えてくれて、去って行きました。
筆談すれば早かったのですが、どうやら私ペンを失くしていた。

外は大雨なのでどうしようかと思ったのですが、長束恭行さんをそのままにしておくわけにはいきません。
ポンチョをはおって、大雨のスプリットに繰り出しました。

ツアー会社のおばちゃんは笑いながら待っていてくれました。
いい人。

この一連の流れは、本当に本当に頭の弱い子全開でした。


■夜のスプリット


とっても大雨。


せっかく外に出たので食事。

どこで食べようかなと思っていたら、フィッシュマーケット前でシーフード屋台みたいなのが。
大雨なので客が全然いませんでしたが。

生の魚が何種類か並んでいて、それを適当に選んでその場で焼いてもらって食べる形式。
パンやサラダも好きなだけ。

言葉が通じず疲れ切っていたので、これは楽でおいしそうでいいやということでここで食事に決定。

4種類ぐらい魚を適当に選んで焼いてもらう。
陽気なお兄さんがいっぱい食べなよ!って盛るのを必死で止める。
パンも何枚だってどうぞ!って何枚も盛ろうとする。
止める。

シーフードなので白ワインを頼んで夕食。
いわしのオイル漬けぽいのがめちゃめちゃうまかった。
温かい食事とおいしいワインにむさぼり食べる。
パンはさすがに雨の中放置なので湿っていた。

途中隣に座ったニューヨークから着たというアメリカ人バックパッカーとちょっとだけ話したのですが、ものすっごい聞きとりやすい。
英語が初めてこんなに分かる!って感動するぐらい分かる。

やっぱり普段違う言語をしゃべってる人は、なんらかの癖があるのかなと思いました。
帰ってから外国語しゃべれる友人達に聞いたところ、そりゃ私たちが沖縄弁しゃべるのと同じなんだから訛りはあるでしょと言われました。
なるほど。
ていうかそんなこの言葉は何訛りだなって分かるぐらい英語力あるなら苦労はしないです。
訛ってることすらわからねーよ。

ちなみにアメリカ人はレッドブルのポンチョにそれいいね!って大受けしてました。
そんなにポンチョ変かしら。

その後カフェでお茶をして、ネットカフェ寄って、荷物整理をして、シャワー浴びて、洗濯をして就寝。

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